お久しぶりです。
しばらくブログもかけずに申し訳なかったです。
当店は帝国ホテルプラザに店を構えていることもあり、海外からのお客様も毎月のようにあります。
また、私が書いたアンティークディーラーが中国や香港、台湾でも書籍化されたこともあり、たまに、中国人も来てくれます。
中国人はアンティークジュエリーから古代美術品まで何でも買っていってくれますが、欧米人はほとんどがローマやエジプト、メソポタミアなどの古代美術品に興味を示し、購入してくれます。
これは昨今欧米でエジプト・ローマなどを中心とした古代美術が人気を博し、相場が上がっていることがあります。
また、昔から当店は日本人というよりも欧米人をターゲットにしたような感性の品が集まっているといわれ、日本では珍しい店でもあるからでしょう。
そのため、アンティークジュエリーはあまり欧米人には販売したこともありませんでした。
しかし、今回、仕入れから帰り、商品を整理していたところ、大きな体の白人と優しそうなアジア人の女性が、かわいい子供たちを連れ、当店を入ってきました。
はしゃぐ子供たちに声をかける言葉は日本語です。どうやら、日本人の奥様と背の高い彼とのファミリーのようです。
アンティークに興味があるということから、アメリカ人だろうかとも思ったのですが、
「どこから、いらしたのですか?」
と英語で旦那さんに聞くと、
「オーストラリア」
と、予想外の答えが返ってきました。
その後、話すと、シドニーで30年以上前からアンティーク屋さんをやっているそうです。
それも私と同じ二代目です。
いろいろと商品を見ながら、話していると、
互いにアンティークジュエリーが本当に好きで、好きで、好きで
たまらなく、
アンティークジュエリーが好きだからこの商売をやっているというのが解りあえてきます。
いい品を見て、品物に対し談義し、作りや時代を話していると、国は違えども、同じように通じるものが感じられてきます。
奥様が当店のサイトを見て、わざわざ調べていらしてくれたそうでした。
話していると、彼は
「私から何か買ってあげたい」
と言ってくれるのです。
商売として値段が合う物、今、在庫にない物、ブローチはたくさん、たくさん持っているそうで、珍しい物が何かないかなぁーと、じっくり見てくれます。
そして、うまく仕入れられたお値打ちのペンダント等を購入していってくれました。
ありがたい!
日本の業者にはよく買ってもらうことがありますが、こうしてオージーのディーラーに買ってもらうというのは、何とも嬉しいものです。
私はオーストラリアが大好きで昔、ダイビングやトレッキング、キャンプなどを楽しみによく訪れました。
20年前には自転車で4000キロをあの広大な大地を旅したことがつい先日のように思い出されます。
そんな話もしながら盛り上がりました。
また、もしオーストラリアを訪れた際には、この素敵なファミリーがやっているアンティークショップに伺いたいと思えた幸せなひと時でした。