ポートベロからパリへ

今朝もよく冷えています。
夜空には星が未だに輝いている中、携帯の温度計をみると2度。
冷気を切り開いていくように、ノッティングヒルゲイト駅からポートベロロードに早歩きで向かいます。
まだ5時過ぎというのに、もうすでにいつもの業者たちは店を開き、ジュエリーや銀器、薩摩、果てはガラクタまで並べ始めています。
元気が無くなってきたというポートベロですが、まだまだ骨董好きの業者たちは朝から活動しています。
朝一番にまずは見にいくディーラーも昨夜パリから戻り、準備してきたので、2時間しか寝ていないと言います。
熱心なのか、骨董病なのか、この世界は世界中どこも朝が早いです。
いつもの時間割で、回っていくのですが、
珍しくこの日はどこに行っても日本人の洋物屋に会いません。
9月に来た時には溢れんばかりの日本人ディーラーがいたのとは打って変わり、誰もいません。
もちろん和物屋さん達とは出会いますが、、、
彼等は早朝から気合いを入れ、逸品を探し続けています。
今、日本では明治工芸がブームのため、乗り乗っている和物屋さんたちは毎月のようにこちらに仕入れにきています。
それでも、西洋骨董に比べ絶対数が遥かに少ないため、続いてこうして来れる和骨董屋さんは売り先と仕入先を持つ一部の遣り手の人達に限られています。
話は戻りますが、誰も日本人洋物ディーラーがいないにも関わらず、何だかあまり仕入れられません。
誰かと重なる事も少ないので、焦る事となく、冷静に見ていくのですが、なかなか買えないので、じっくり、また隈無く回っているともう昼前になっていました。
15時過ぎのユーロスターを予約してあったので、
急いでホテルに戻り、荷物をまとめます。
 
二つ持って来たスーツケースの一つを預け、残りの一つを持ってキングズクロスに地下鉄を乗り継いでいきます。
キングズクロス駅に無事1時間前に到着。
地上の駅に出ると、華やかなクリスマス飾りが通り過ぎる人達に笑顔を与えています。
大きなツリーも聳えます。
やはり、クリスマスシーズンのヨーロッパはいいですね。
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日が暮れるのが早くても、街中を多くのイルミネーションなどが賑やかにしてくれており、心弾みます。
出入国検査と荷物検査をスムーズに終え、やっと一休みです。
サーモンとモッツァレラのバゲットとビールを購入し、遅めの昼食をとることにしましょう。
ビールを飲み終え、ワインを口にしていたところでボーディングが始まりました。
スーツケースがあるため、急ぎ足で指定された車両に向かいます。
ユーロスターは車両の端に大きな荷物を収める棚がありますが、以前ギリギリに乗り込んだ際に棚がいっぱいで荷物の置き場に苦慮したことがあります。
そのため、早めに乗り込む事にしています。
無事スーツケースを置くことができ、席に着きました。
ユーロスターの少し古めのこの座席。
リクライニングは付いていませんが、頭を横に出たヘッドレストにより掛けられるため、意外に楽なのです。
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次第に席は埋まり、発車前には満席になりました。
キングズクロスを出て、10数分で早くも景色は緩やかな丘が続く田園風景と変わっていきました。
気付けば空の色も夕焼け色へと変わり始めています。
お酒が入っていたのと、時差ボケもあり、いつの間にかに深い眠りに引き込まれていました。
約2時間一度も目は覚めることなく、到着を報せるアナウンスに起こされ目を開くと、窓の外はすっかり日が暮れています。
もう5分程でパリ北駅に到着です。
翌日はクリニアンクールで骨董探し。
何か良き出会いはあるでしょうか⁈

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