長い土曜日 ロンドンからパリへ 1

金曜日、行きつけのロンドン市内のお店を回ります。

 

翌日が早朝から始まるポートベローということもあり、早めに切り上げます。

 

午後5時に先輩業者さんたちとベイズウォーターで待ち合わせし、早めの夕食をご一緒させてもらいます。

 

12時間後にはポートベローに行っていなければなりません。

 

前日フレンチを楽しんだこともあり、今日はあっさりしたものを食べようということに。

いつも行く中華料理は辞め、イタリアンレストランに行ってサラダを食べようということなりました。

 

しかし、やはり話し好きの骨董屋。

皆が集まると話は終わりません。

 

ビールを一人7,8本飲みこれで終わりにすればよかったのですが、

その後、三人で白ワインを2本、スパークリングワインを1本。

時計を見てびっくり!

すでに22時を回っていました。

結局5時間も飲み続けていたようです。

 

その上、先輩にご馳走になってしまいました。

 

早く帰って寝なければ...

酔いを醒ますため、皆で歩いてホテルまで帰ることしました。

途中運河沿いなどを歩き、

「翌日が早朝のポートベローでなければ、このナローボートを改造したバーでもう一杯やるのに」

などと言いあいながら、帰路に着きました。

 

 

翌朝、さすがに連日の飲酒で二日酔い、しかし、この日もスケジュールはびっしり詰まっています。

ポートベローの後には、交換会にオークション、その後、パリに向かわなければなりません。

 

長い長い一日になりそうです。

 

バナナとサンドウィッチの朝食を済ませ、出発。

体が動かず、いつもより1時間遅い6時前に出発。

 

すでに予算を大幅にオーバーしたくさんの品々を買い付けができていることや、これからパリや昼間のオークションなどまだまだ他にも買い付けに行かなければならないところがあります。

そうした理由もあり、ついベッドから抜け出せませんでした。

 

随分と薄くなったお札の束を金貨から出し、ホテルから出ていきましょう。

 

少しでも早く到着するため、今回はタクシーで向かいます。

 

運よく一度も信号に引っかかることなく、ポートベローに到着。

メーターに表示されているのは7ポンド。

いつも10ポンド以上はするので、特別な快走だったということでしょう。

 

ポートベローの集合店舗は、6時開場、6時30分開場、7時開場と、

建物によって、開場時間が異なります。

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7時開場の建物の前はいつも20,30人のディーラーが入り口の前で開くのを10分くらい前から集まって待っています。

 

6時50分、前日ご馳走になった大先輩の姿も。

「どうも昨夜はご馳走様でした。」

「今朝起きれました?」

「おめー、注ぎ過ぎだよ。」

「陽青が次々に注いでくれるから飲み過ぎてしまったよ。」

「すいません。」

「まぁニューアークで買えたからいいんだけどな」

「今日は俺も来たのは6時だよ」

「そうですかぁ、すいませんでした。僕も同じくらいですよ。」

「次はほどほどにしような」

「はい」

そんな会話をしながら、待っているとドアが開きました

 

それぞれの分野で狙った店に皆早歩きで向かいます。

 

狭い通路抜け奥に行くと小さなホールになっています。

 

ここで40,50分程物を選んだ後にまた、通りを下り、8時頃に来るジュエラーの所に向かいます。

ジュエラーによっては、早朝は強盗に襲われる危険があるため、人が増え始める8時頃に来る人もいるのです。

 

9時が過ぎた頃にはこの日決めていたポートベローでのキャッシュの予算もほぼなくなり、次の交換会とオークションに向け移動です。

 

 

帰り道花々が夏を楽しむように咲いていました。


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