ウェストミンスター寺院

ウェストミンスター寺院。

2011年にウィリアム王子とキャサリン妃の婚礼やダイアナ妃の葬儀など数々の英国王室の公式行事が行われたところです。

 

世界遺産にもなっており、多くの観光客が訪れる名所です。

 

しかし、私は、もう20数年イギリスに来ておりながら、一度も来たことがなかったのです。

 

16歳の時、始めてイギリスに来た際には多くの名所旧跡を訪れました。

 

しかし、仕入れで足を運ぶようになると、観光地には、なかなかいかないものです。

 

家族や友人を伴って、イギリスに来た際には皆が喜びそうな観光地に行ったものですが、娘もウェストミンスター寺院には全く興味もないだろうと、訪れるようと思いも浮かびませんでした。

 

また、10数年前までの毎週金曜日のバーモンジーマーケット。

ここは、地下鉄が動き出す前からディーラーたちが懐中電灯を片手に取引をしていました。

 

そのため、テムズ河を渡って朝の4時頃にタクシーで向かったものです。

 

その際、車の窓から誰もいない星空の下、ライトアップされたビックベンとウェストミンスター寺院を毎回目にしていました。

 

その美しい姿が印象深かったのもあり、わざわざチケットを購入してまで、中に入ろうという気持ちが起きなかったのかもしれません。

 

 

ですが、今回、仕入れの合間をぬって、訪れることに...

 

事前に寺院とその宝物室への入場券を購入しておきました。          

しきし、チケットは事前購入でも同様に並ばなくはなりません。

チケットを入り口にある券売所で提示し、バーコードを読み込み入場するようになっていました。   

 

 

けれど、もしウェストミンスター寺院を訪れるようと考えている方は公式サイトで購入もしくは確認しておくことをお勧めします。

 

それは、公式行事やその他の予定で寺院が一般に公開されていない日があるからです。

 

公式サイトでチケット購入可能日を見ることにより、入場できない日が解るからです。

 

訪れてから入れなかったととなると、悲しいですから。

 

 

さて、ゴシック様式の装飾がびっしりと飾られた門から中に入ると、天井の高さと積み上げられた石造りの力強さと美しいステンドグラスに圧倒されます。

 

内部は撮影ができないので、ここではご紹介できませんが、多くの祭壇やお墓などが所狭しと並んでいます。

 

 

3時30分に次のアポイントをとってあったので、2時間ほどの時間を取ってあったのですが、オーディオガイドを聞きながらじっくりと見ていくとあっという間に時間は過ぎていきます。

 

英国王室との歴史的なつながりの深さ、また、英国が輩出した数々の偉人たちがここに眠っています。

 

今回の滞在中、時間を作って思い切って嵐が丘の舞台になったハワースに行ってみようかと考えていたところ、その作者エミリー・ブロンテの石碑が寺院内にありました。

調べると、1818年の誕生、ちょうど今年は生誕200年です。

 

そうした記念すべき年に訪れることができるのも不思議なものです。

 

 

その他にも歴史書や教科書などで耳したような多くの偉人たちがそこにはいました。

 

もうひとつのお勧めは別料金がかかりますが、宝物室には入場することです。

 

そこは寺院の上層部に位置し、階段もしくはエレベーターで昇ります。

 

宝物はレプリカも多く、私はあまり感動しなかったのですが、そこから見える景色が素晴らしいです。

 

教会の上層に上れるので、上から下を見る景色は全く違います。

 

また、有名なモザイクも上から見るとその全体像がはっきりとわかります。

 

ケルンの大聖堂も、サグラダファミリアもそうでしたが、やはり大聖堂に行った際には昇ってみると全く違う景色がそこには広がっていました。

 

体の弱い方もエレベーターがあるので、昇っていただくことをお勧めします。

 

 

寺院の本堂を出ると撮影もできました。

 

 

それでは、ウェストミンスター寺院を跡にして、次の約束に向かいます。

 

迎えてくれたのはザクロジュース!

昔チュニジアやイランで飲んだザクロジュースの味が蘇りました。

 

一緒にザクロジュースを飲みながらお互いの夏のバカンスについて話します。

 

私は「家族を連れギリシャを車で回ってきた話をし、3000キロを駆け抜けたよ。」

と、

彼らは今年ローキー山脈などアメリカに行くと話を聞いていたのですが、異例な猛暑のため、予定を変更しイタリアに行ってきたとのことでした。

 

私の渡英に合わせて、バカンスから帰ってきてくれてたのです。

 

朝から、落札しておいてくれた商品など商品を集めておいてくれたため、午後遅くの待ち合わせになっていたのです。

 

やはり、7,8月とバカンス期間中はオークションも少なく、ディーラーたちも長期の休みに出ているため、モノの動きが鈍いです。

そのため、いつもよりは量が少ないです。

 

それでも、私のためにバカンスの予定を調整してくれたこともあり、思い切ってジョージアンとエドワーディアンのダイアモンドの指輪の逸品を購入しておきましょう。

 

気持ちに応える、これが商売を長く続けさせてもらっている間に学び、感じてきたことです。

 

骨董屋は確かに目が大事です、それと同時に人と人の繋がりも同じ
くらいに大事な仕事です。

 

これは、多くの仕事に、共通して言えることなのだとも思います。

 

いつも一番に私に逸品を紹介してくれるこうした貴重なディーラーたちが私にとっての財産です。

 

さぁ、明日はポートベロー、早く寝なければ。

 

パブでピムズとフィッシュ&チップスでお腹を満たし、眠りにつきましょう。


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