懐かしのチケット

毎日をどう過ごす。
いつ以来だろう、こんなに時間があるのは。
今コロナの影響で大変な時間を過ごしている医療関係の方々など今最前線で働かれている方へ感謝の想いを月に向かい祈りました。

帝国ホテルプラザも休館となり、3月末から6月までの催事の多くが中止になりました。
気付けば卒業してから家でボーっとしていた時間などほとんどありませんでした。
数少ない休みの日も家にいるといつも何か仕事をしていた気がします。
ここ最近は娘と過ごすため休みを取るようになっていましたが、そうした時はどこか旅に出るか友人たちと集まっていた気がします。

しかし今は旅に出ることなどはもちろん外出も控えなくてならない状況です。
日本中、世界中の多くの人が自宅に留まっていると思います。

この少なくとも5月6日までの期間をどう過ごそうか。
昨日は撮影を終えた後、ずっと、ほったらかしになっていた本棚を解体し、新しい本棚に本を整理し入れていくことにしました。
懐かしい本を久しぶりに目にし、つい動きが止まってしまいます。
整理が終わり、足元を見ると一枚のチケットが落ちていました。
飛行機のチケットのような硬い紙でここ数年前に乗ったものだろうとゴミ箱に捨てようと思ったのですが、ゴミ箱は溢れるようにいっぱいです。
何気なくチケットに目を落とすと、1997年6月11日 Musee National d’Art Monderne
国立現代美術館とフランス語で記されています。
そうポンピドゥーセンターの入場券です。
20歳の時アフリカでマラリヤに倒れた私は幼馴染の住むパリに戻り療養しました。その時訪れたのがポンピドゥーセンターでした。マティスの大胆な構図に圧倒されたのを今でもつい昨日のように思い出されます。
懐かしのチケットを手にし、青春時代の熱い思いが蘇って来るようでした。

今、与えられたこの時間を使い、どう生きていくか。
毎日を大切に生きていきましょう。

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