コロナ期間中、ほとんど自宅から出ない生活を送っていたこともあり、お腹周りにお肉が付いた気がします。「パパ、コロコロしてきたね」と娘に突っ込みを入れられ、腕立て伏せだけは7.8年振りに始めていたのですが、やはり鈍った体には山登り、結構しんどかったです。
標高877メートル、そこまで高くないから登りやすいし、自宅からも2時間以内で到着できるので行くことにしました。
しかし、高速を降りて、遠くに頂上が二つに分かれているような大きな山が霞んでみえました。
「まさか、あそこではないだろう」、ナビに従い車を走らせていると、何だかその山に向かっています。
近くに他に目立つ山はなく、どうやらそのまさかと思っていた山が筑波山のようです。
それでも、目的地に設定している市営の駐車場は車で結構山道を上っていくようです。
坂道をかなり上がったところに駐車場はあり、すぐ横には山の斜面があります。すでに日陰はいっぱいで、これから日陰になりそうなところに停めることにしました。リュックを背負い登山口まで向かいます。
お土産屋が並ぶ参道を過ぎると、山を背にした大きな神社が目に飛び込んできました。石段を上ると、コロナの影響もあり、手水舎の柄杓は置いてありません。それでも注ぎ出ているところから、手で水をすくい、いつものように、右手、左手、口、口に水を持っていた右手と洗い清めました。
拝殿をお参りさせていただき、お賽銭を入れ、登山の安全とコロナの収束をお祈りします。コロナの影響と平日ということもあり、境内にも他に人は2.3人いるくらいです。
看板に従い裏手にあるお稲荷さんのところにもご挨拶に行くと、そのさらに奥に登山口を示す看板がありました。まさに山全体が神社になっているのでしょう。
駐車場にあった大きな看板状のマップには御幸ヶ原コース登り90分と表示されていましち。ケーブルカーの駅がある御幸ヶ原までどうやら1時間半で行けるようです。

そのため、登山の途中、目にする木々は樹齢数百年だろうと思われる大木が何本もありました。木の幹の直径が4.5メートルはある巨木です。きっと、鎌倉か室町時代からある大杉なのでしょう。アンティークの品々もそうですが、こうした数百年前の歴史の教科書に出てくるような時代に生まれた巨木が今もその生命を保ち、自分の前に存在してくれることに畏敬の念を禁じ得ません。他にも様々な種類の樹木が生い茂っています。木々の香りが空気中に漂い、子供の頃、クワガタ採りで森の中を歩き回っていた頃が思い出されます。
登山道は石段や木材で補強されており、多くの人たちの尽力で整備されているのを解ります。その山道はネパールのトレッキングコースを思い出されるものでした。急な斜面が続き、汗が吹き出てきます。途中、沢から溢れ出ている水を掬えるところに遭遇。両手に水を溜め顔を洗います。それでは物足りず頭から直接水をかけるとキーンと冷たい水が熱くなった体全体を冷ましてくれます。それまで溢れていた汗も引き体力が戻ってくるのを感じられます。

昔、トレッキングを楽しんでいた頃は一日8~9時間は歩いていたのに。今では2時間で限界です。それもスローペースで。情けない。


早く登ることや高いところへ登るだけが楽しみでなく、自然の中に身をゆだね、一歩一歩を味わい感じるのも登山の楽しみなのかもしれません。ゆっくり歩くからこそ気付くもの何だか旅や人生とも重なる気がします。10代から30代にかけてはいつも急いでいる人生だった気がします。40代になり、やっと周囲にあるものや人々に気付くようになった気もします。体力が落ちてゆっくり歩むというのもそう考えるといいのかもしれません。
ケーブルカーの駅がある周辺は広々としており、何件かのお店も並んでいます。そこには生ビールの文字が!こんな所で生ビールに出会えるなんて。車で来ていることもあり、乾いた喉を潤したい衝動を堪えます。しかしそれ以上に魅力的な物を発見。「カキ氷!」。こんな山の上でカキ氷を食べれるとはなんて幸せなんだろう。それも良心的な300円!
ブルーハワイとイチゴを頼み、カキ氷で乾杯!子供の頃にお祭りや地元スーパー忠実屋で食べた懐かしい思い出が蘇りました。気温30度のこの日、登山で汗をかいた後のカキ氷は人生で一番うまい!ものでした。







帝国ホテルプラザも本日、6月20日より通常営業の11時から19時に戻りました。
海外のオークションやディーラー達からもやっと荷物が届くようになりました。まだまだヨーロッパを初め海外には仕入れには行けませんが、仲間たちが送ってきてくれた新入荷の品々をご用意しました。帝国ホテルプラザで皆様のお越しをお待ちしております。

2021年7月6日