英語が公用語ということで、EUの入口となっているイギリス。
はたして、その地位を捨て、独自の地位を築いていくことを目指すのでしょうか。
その判断がイギリス内で二分されているように、意外にも他のヨーロッパ諸国でも、その独立を望む声が多い事に驚かされます。
EUに限らず、組織が巨大かすると、庶民とはかけ離れた感覚、論理が官僚機構に横行することは歴史上どこの国でも続いています。
一方で大衆迎合ではなく、官僚が政策を決めていく場合も必要とされます。
ここでは、具体的な事例は避けますが、EUのギリシャ救済措置などは、庶民を救うものではなく、ギリシャに貸し付けた銀行を救うためのものです。
そうした中でハイエナのように、国有資産を安値で買い叩いていくものたち。
国民の財産が奪われている現実。
こうしたEUの実態が金融危機のもと、庶民にも理解されつつあります。
それでもヨーロッパはまとまる必要があるのでしょう。その発展のために。
以前、バーズを訪れた際に、2000年近く前の遺跡から発見された人骨が、今のシリア辺りの出身の男性のものでした。
その時代はパックスロマーナのもと、人々が自由にローマ帝国内を往き来し、交通の安全が保たれていました。
他の宗教を批判することなく、それを受け入れ、取り入れる寛容の精神がありました。
私のロンドンの友人の骨董屋で働く彼の出身もシリアです。
ロンドンには寛容の精神があります。
やがて、蛮族の流入と帝国内部の変化により、ローマは崩壊し、細分化されていきます。
今もまた、難民の流入がヨーロッパに変化を起こすのでしょうか。
伝統を受け継ぎながらも、新たなる人々が混ざり合うことにより、発展してきたイギリス。
選挙の結果はどうなるのか。
さて、今日から松坂屋 名古屋店 南館8階でオールドコレクションに出店しております。
26日(日)18時までの開催です。
ご来店をお待ちしております。