明治村の帝国ホテルへ1

一昨日の火曜日、愛知県にある明治村に行ってきました。
名古屋の松坂屋での催しを月曜日に終え、次の催しが水曜日から大阪の阪急であったため、丁度一日空き、訪れる機会ができました。
名古屋駅から名鉄で約30分、犬山駅を降りると、青空が広がっています。
高層ビルが次々に建設され続けている名古屋からわずか30分、大きく景色は変わります。
明治村行きのバス停では平日ということもあり、年配の方が10人程、その他中国人の若者が二人待っています。
明治村と言えば、明治時代に建てられた建物を中心に歴史的価値のある建築物を各地から移築してきた博物館テーマパークです。
やはり、渋めのコンセプトなのか訪れる人の年齢層は高めなのでしょうか。
しばらくすると、バスが来て出発です。1時間に1本出ているバスに乗り、明治村に向かいます。
駅から離れるとすぐに広々とした田畑が広がります。その後、大きな住宅街を抜けるとバスは山を登っていきます。
住宅街は東京近郊に例えれば昭島や青梅に似た感じです。
大都会の名古屋駅からわずか30分で閑静な住宅街と自然豊かな環境、東京より通勤時間が短めですね。
私の子供の頃、つまりバブルの頃にきっと開発されたのだろうなぁとバスに揺られながら考えていました。
20分程でバスは明治村の入口に到着。
高い建物が目につく訳でもなく、御殿場など郊外のアウトレットの入口に似た感じです。
入口でチケットを購入します。1700円と意外にもお値打ちで驚きます。
最近はディズニーランドや名古屋ではレゴランドなどの入場料が高額で感覚が麻痺してしまったせいか、割安に感じられます。
チケットと共に貰った地図を見ると、目的の帝国ホテル旧館は五丁目という正門から最も遠くに位置しています。
そこでまずは腹ごしらえ。
案内を見ていると、正門近くに大井牛肉店なるものを発見。
文字が頭に入ると共に鼻にはすき焼きの香りが漂ってきます。
匂いに釣られ、歩いて行くと、コロニアル様式の様な建物がたっています。
まるで英国統治時代のシンガポールなどの南国の様式の館の様です。
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ここは神戸に今もある肉屋さんで、たまたま僕も知っているところです。
昔はこんな洒落た建物であったのかと感嘆し、階段を上がります。
梅雨入りしながらも、この日は清々しい晴天。
席に座ると爽やかな風が入ってきます。
古き良き建物の中で、牛鍋つまりすき焼きを楽しませてもらいます。
紫檀で出来たちゃぶ台の中央には穴が開けられ、そこに火鉢が入っています。
近くによると炭の熱が伝わってきます。
しばらくまっていると、鍋が火鉢の上に用意されました。
スタッフの方が作ってくれるのですが、
自宅で子供の頃から食べてきたものとは違い、まさに焼きです。 
タレの中で肉を煮るのではなく、砂糖と醤油を敷いた鍋で一気に全ての肉を焼きます。
その脇に野菜を入れ、肉を寄せ、さらに野菜を加えてくれました。
飛騨牛の甘みが歴史の香りと共に口の中に広がっていきます。
小学生の頃、教科書で読み想像した文明開化の頃の牛鍋の様子が思い浮かんできます。
そういえば明治生まれの祖父が
『昔は日本人は牛肉を食べなかったんだよ。』
『おじいちゃんの子供の頃は高級品だったんだ』
と聞かせてくれたのを思い出しました。
お腹を満たした後は、それでは目的の帝国ホテル旧館に向かいましょう。

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