明治村の帝国ホテルへ2

それでは目的の帝国ホテル旧館に向かいましょう。
入口前から発車するレトロなバスに乗車し、明治村1丁目から5丁目に向かいます。
木製の椅子に腰掛け、窓の外に見える建物の解説を聞く乗客を乗せ、バスはゆっくりと進みます。
例えれば、サファリパークにある解説付きのバスみたいです。
想像していたよりも広く様々な建築物があり、心が踊ってきます。
20分程バスに揺られ、どこかで見たような左右対称のアール・デコのような建物が見えてきました。
この建物は20世紀を代表するアメリカの建築家フランク・ライト・ロイドによって設計された帝国ホテル玄関部を移築されたものです。
現代の帝国ホテルが3代目であり、明治村に今もあるものが2代目のものです。
バスを降り近づいていくと、どこか神殿のような佇まいが感じられます。
細部の彫刻はアステカやマヤの神殿にあった彫刻のようです。
娘が通う学校の旧校舎である池袋にある明日館はフランク・ライト・ロイドによる設計であり、今子供達が使っている校舎もロイドの弟子が手掛けたものです。
そうした建築物に、昨年度は保護者会の委員をしていた私は普段から触れていることもあり、この帝国ホテル旧館には親しみを覚えてしまいます。
そこがいつも見慣れているもののように居心地の良い空間に感じられます。
帝国ホテルプラザに店を構え、娘がフランク・ロイド・ライトにある学校で学んでいる。
不思議な縁を感じここへ来たのかと思います。
運良く親切で気さくなボランティアガイドの方に出会い詳しい説明を伺うことができました。
縦横の空間の活かし方、光の取り方、彫刻、建築材料、歴史など。
いつもいる帝国ホテルに、
日比谷公園の前に、
この建物があった当時はいったいどのような人々が訪れ、その空気はどんなものだったのだろうかと目を瞑り想像してみました。
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時を旅し、帝国ホテル旧館から出ると、
たくさんの小学生達が賑やかにノート片手に見物しています。
どうやら遠足で来ているようです。
ちょっと前まで娘もこのぐらいの背丈で、
このぐらいの歳格好だったなぁ〜。
と懐かしさを感じます。
ここ明治村は帝国ホテル旧館以外にも、歴史的価値や優れた建築様式の建物が数多く展示されており、とても時間内で観きれないほどです。
子供たちを目にし、娘にも観てもらい、感じてもらいたいと思いましたが、
親子で来ても、まだ中学生の娘にはつまらないでしょう。
こうして遠足なので子供達同士で学校で訪れるからこそ有意義なのだろうとも思います。
それでも閉園までに観きれなかった建物もけっこうあったので、またいつか訪れたいと思う明治村でした。
日本で言う明治時代から大正時代は、イギリスを中心としたヨーロッパでいえばヴィクトリア時代からエドワーディアン、アール・デコ期。
まさに私が扱うジュエリーや工芸品達が生まれ、愛用されていた時代と時を重ねます。
その頃日本にもこうした素晴らしい建築物があったのだと時を越えて感じられる空間でした。
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