それはエンジェル駅の近くで毎週水曜日と土曜日に開催されているカムデンパッセージです。
カムデンパッセージは、かつてはポートベロー、バーミンガムに次いで、ロンドン市内で三つ目の規模のレギュラーフェアでした。
けれど土地の価格の上昇と共にインドアの貸し出しスペースが無くなり、通りに並ぶ露店だけになりました。
それに伴い、ジュエラーや工芸品を扱う店舗が消え、ヴィンテージ雑貨や安価なアクセサリーが並ぶのみとなりました。
そのため、買い付けをするプロのディーラーも減りました。
家賃の上昇と骨董市の活気が失われた事が影響し、二つあったアンティークモールも無くなってしまいました。
寂れてしまい、私も何年も足を運んでいなかったのですが、日本から来た友人が行ってみたいとのことで、久々に足を運んでみました。
あの頃は始発で行っていましたが、この日はホテルで朝食を済ませてから、ゆっくりと出発。
カムデンパッセージに着いた時には10時頃に。
ちなみに以前は10時には卸のジュエラーや初出し屋はとっくに帰っていた時間です。
エンジェル駅を降り、まずは突き当たる高級アンティークアーケードとなっていた建物に近づいて行くと…
家具屋、いや、ソファー専門店になっていました。
かつてとは出ている顔触れもほとんど変わってしまいましたが、何だかたくさん出ています。
また、通りを最後まで歩いて行くと、最後に訪れた時よりも露店の業者がけっこう増えています。
宝探しをするようにハンティングするといった気は起きませんが、ほのぼのとした骨董市といった感じです。
骨董市がまだ開催されていることもあり、それに合わせ常設のアンティークショップも7、8軒まだ残っていました。
想像していたよりも、アンティーク街の雰囲気が残っており、嬉しくなりました。
ロンドン観光の際に、ポートベローに都合が合わなかった方はこちらを訪れるのも良いかもしれません。
イギリスの骨董市の雰囲気を味わえますよ。
その帰りにカムデンタウンにも寄ってみました。
エンジェルから地下鉄で三つ目くらい行き、降りると、多くの人でごった返しています。
ここは、同じカムデンが付くものの、全くアンティークはなく世界の民芸品やお土産、食べ物などを扱う露店や店舗が集まったお祭りのような雰囲気です。
日本で例えればアメ横といった感じです。
この日は18度、日本の夏が恋しいです。