9月3日まで、ジェイアール名古屋髙島屋のフランス展に出展していました。
毎日溢れんばかりの多くのお客様にご来店いただき、盛況な一週間でした。
翌日、4日には羽田から飛び立ちロンドンに向かうことになっていたため、急いで商品を片付け家に帰ります。
新幹線も携帯で変更し予定よりも早い電車に飛び乗ることができ、自宅には夜の9時半には到着することができました。
玄関のカギを開けようとすると、向こう側に人影が。
どうやら娘が、鍵を閉める、開けると閉める。
急いで帰ってきたのに、冗談で開け閉めを楽しむ娘。
「パパ急いで帰ってきたんだから、冗談はやめなさい。」と口にし、
それを何度か繰り返すうちに、何とかドアを開くことができました。
一週間ぶりに会った娘は「ああー、開いちゃった。」
と言いながら笑っていました。
まだ両親や娘も夕食の席についているところにぎりぎり間にあったようです。
スーツを脱ぎ、急いでお風呂に入り食事の席に向かいます。
留守の間に娘の新学期も始まっており、学校がどうだか尋ねます。
最近の口癖で「別に。はぁ、それが何か?」
とか口にしながらも、
何だか溜まっていたものを話す娘。
朝が早く疲れていたのでしょう。
ちょっと横になると言い、
その場で倒れこむように寝てしまいました。
私は新幹線の中でお弁当を食べていたので、明日まで持ちそうもないお刺身などを頂き、後片付けをします。
足元で寝てしまっている娘に、何度も
「ほら、起きて風呂入って寝た方がいいよ」
と何度も話しかけますが、
「テレビ見ているから」
とか言う全くテレビを見ていないのにそんな寝言を口にしながら、
またもや眠りに入る娘。
私は溜まっていた事務作業をパソコンでしていると、夜の12時に。
さすがに、そこで娘を起こすと、
「もう寝る」と
口にし、ゾンビのようにふらふらしながら自分の部屋に向かいました。
その後、ロンドンの気温を調べると思っていたよりも低くなっていたので、
マフラーや長袖を追加します。
事前に準備していた荷物を再度確かめると梱包材などを入れ忘れていました。
それら梱包材を追加。
その後、風呂場と脱衣所、トイレが一週間の間に娘によって嵐の後のようになっていたので、簡単に掃除。
時計をみると、すでに1時半。
娘の部屋をのぞくと、ここもまた嵐どこらかハリケーンの後のような状態。
その中央に布団を敷き大の字で寝ていました。
先日知り合いと飲み行く約束をしていたのですが、夏休みの宿題を終えていないお子さんの勉強を見てあげないと耳にし、
「一緒に飲みに行くよりもお子さんの宿題をみてあげるようにしてください。」と飲みに行くのを断り
飲み会は他のメンバーと行くことにしました。
私も子供の頃8月の終わりには家族総出で宿題を手伝ってもらっていました。
そんな情けないのは私くらいかと思っていたら、意外にも他にもたくさんいるんだなぁ。
と、この歳になって知りました。
また、今だから思うのは、一緒に見てあげるのも大切ということの本当の意味です。
親が子供を見守っている、大事にしているということ、愛しているということを
時間を共有していることにより口には出さずとも日々の生活の中で伝え感じてもらい成長していってくれるよう育てる。
部屋が散らかり放題の娘の寝ている姿を目にし、一緒にいてあげられる時間が少ないことに申し訳ない改め気持ちに改めてなりました。
録画していた番組もさすがに見る元気もなく、ベッドに倒れこむように私も眠りに着きました。
翌朝5時に起床し、朝ご飯を作ります。
5時半に娘を起こし、ゴミ出しなどをし、娘の部屋に見に行くと、まだお風呂にも入っていません。
「間に合わないよ。早くしなさい」
と言うと、
「うるさい。死ね」
と朝のイライラからくる反抗期らしい言葉が返ってきました。
「いいから、早く」と
急かします。
やっとシャワーを浴び始めたようですが、なかなか居間に降りてきません。
一緒に朝食を採ろうと思っていたので仕事をしながら待っていると、6時20分頃にやっと降りてきました。
朝食を一緒に取り終え、玄関で自分と娘の疲れた靴を磨いていると、
二階から「もう間に合わない」と大きな声が聞こえてきました。
「わかったー、送っていくよ」と返すと
「ありがとう」との声。
庭に出しておいた娘の自転車をハイエースの荷台に積み込み、車の中でテレビでも見ようかと待っていると、
玄関を娘が飛び出してきました。
駅まで5分ほどの車中、娘が
「パパごめんね。酷いことばかり言って、自分でもイライラしてそんな酷いことを口にし、それがまた嫌になっちゃうんだよ」
「大丈夫だよ。そういう時期なんだよ。パパも同じくらいの時はそうだったよ。」と返す私。
「バァバァの携帯の予定表をみて、パパはいったいいつ帰って来るんだろう?と思っていたんだよ。」
「スケジュール見たら、忙しすぎてヤバ!って思った。」と娘。
そんな会話をしているうちに車は駅に着きました。
いつもは車を降りたら、階段に速足で振り返ることもなく向かっていく娘、そんな後ろ姿が見えなくなるのを車の中で見ています。
しかしこの日はしばらく行くと、こちらを振り返り手を振ってきました。
こちらも手を振り、車を出発させました。
なんだか、その手を振る姿に少し寂しさを感じました。
ありがとうという感謝の気持ちとまた出張に行ってしまう私への寂しさがそこにはあるような気がしました。
子供とはなるべく一緒にいる時間を作る、当たり前のことができていない自分。
貴重な時間を犠牲に出張に出てきているのだから、その与えられた時間、仕事にベストを費やしたいです。
その後、駐輪場に自転車を停め、家で少し休んでから羽田空港に来ました。
今、ロンドンは朝の4時20分。
時差ボケで夜中の2時半から起きています。
さぁ!今日も一日頑張ります!