日曜日、この日も寒いです。
携帯で気温をみると、マイナス2度。
ヴィクトリアにあるロイヤル ホーティカルチュラル ホールのアンティークフェアは、
毎月日曜日に一度開催されるアンティークフェアです。
ポートベローには出ていない業者も多数、出店しています。
日曜日は他にはお店やマーケットも開かれていないので、ロンドン市内にいる時には、私たちも顔出すフェアです。
開場は、10時とゆっくりです。
目当ての業者のところに一番に向かいたいこともあり、早めに並ぶ業者も多いです。
私も、いつも30分くらい前には並びますが、一番先頭の人に聞くと、1時間以上前から並んでいるそうです。
天気のいい5月から9月頃はいつも通りに行くと列がぐるりと建物の周囲を囲んでいますが、この日は、列も短めです。
私も、気温を確認した際に、長く外で待つことは辛いかと考え、いつもよりゆっくり目に行くことにしました。
それでも、待つ間、イギリス人作家ジェフリー・アーチャーの小説を読んで時間を潰していたのですが、手袋を忘れたため、本を持つ指の感覚がなくなっていきます。
この小説が面白いため、何とか寒さを凌ぐことができましたが、早く開かないものかと、辛い待ち時間でした。
開場になると、先ほど購入したチケットを渡し、順に入場です。
最近はここではあまり掘り出し物はないのですが、このフェアにだけ来ているジュエラーのところにまずは駆けつけます。
指先がよく動かない中、物を落とさないように気を付けながら、ルーペで確認していきます。
高額な宝飾品はないのですが、趣味嗜好の面白いものが並んでいます。
このディーラーからは7,8点珍しいものを仕入れることができました。
じっくり甫の店に絞って商品を見たので、開店後の30分はここで費やしました。
その後、まずはジュエラーのところを一軒一軒、回っていきます。
ぽろぽろ、面白いものを拾っていきます。
そして最後に、すべての店を一軒一軒順に見ていきます。
その中でローマンモザイクの状態の素晴らしい物などとも出会ったりと、ゆっくり見ていくと、拾えるものもあります。
全てを二周し見終えたので、二階にあるカフェで休憩しましょう。
二階から下を見下ろすと、一人一人の動きが手に取るように分かります。
知り合いの業者などもどこで、買っているのだなぁ、といったこともよく見えます。
まるで、オリンポス山からギリシャ神話のゼウスやヘラ、アテナなどが人間界を眺めていた情景もこんな感じだったのだろうかと思えてきてしまいます。
日曜日のひと時を楽しむアンティークフェア。
こんなフェアがいつまでも続いてくれることを願います。